開業インタビュー

比較的築浅でインフラ状態が良好だった点です。
にも関わらず空室が続いていた理由は, 隣接する内科クリニックの集積により同科での出店が敬遠されていたためと推測しました。
産婦人科・不妊症診療という診療科の独自性を踏まえると, 内科が近隣に複数あることはむしろ連携上の安心材料でした。
競合クリニックが駅反対側に位置していた地理的分散も追い風でした。

IVF施設に必要な「最低限の広さ」と設備条件を正確に理解し, 長期戦を厭わず伴走して頂いた点です。
市場在庫が薄い局面でも拙速な妥協を勧めず, 複数案を並走させて時機を待つ判断を支えて頂きました。
こちらのタイムライン制約を踏まえつつ落とし所を描いて頂けたことが心強かったです。

スケジュール圧が高まった局面で, 「決めるべき条件」と「待てる条件」を整理し直してくれた場面です。

産婦人科の特性上「過度に目立たないこと」と「通いやすさ」のバランスが重要ですが,本物件はその均衡が取れており, 来院ストレスの低減と集客の両立に寄与していると思います。

IVFに必要な要件･動線上の私秘性など, 「必須」と「望ましい」を初期に明確化することです. 競合地図は「駅の同側・反対側」で分けて評価すると実態が見えます。
そして, 信頼できるコンサルと「待つ勇気」を持つことです. 良い出会いは粘り強い探索の延長線上にあります。